「ふらっと」のコンセプト
「ふらっと」は、 医療機関でも福祉機関でもありません。 ここは、 ひきこもりの人が仲間を見つけ、自分のペースで成長できる居場所 です。
1. 「ふらっと」の役割
「ふらっと」は、 ひきこもりからのリハビリテーションの場 として運営されています。
- 誰かと一緒に過ごすことができる場所
- これまでのことや、これからを考える場所
- 自由に、束縛なく、自分のペースで過ごせる空間
ただし、 体調管理や精神のケアを目的とした場所ではありません。 ここには医療や福祉の専門家はいませんので、ご了承ください。
2. 「ふらっと」の店長とスタッフ
店長 R(ロザリン) は、公衆衛生学と精神衛生学の研究者として、ひきこもりのことを長年研究してきました。
- いつも 5W1H(Why, What, Who, Where, When, How) を大切にしながら、利用者と向き合っています。
- その人のことをよく知り、ひきこもりの事情や経緯、周囲の環境、幼少期の経験、今の気持ち、これからのことなどを統合的に分析し、 一緒に次のステップを考え、実行していくスタイル です。
スタッフ は日替わりで、全員が以下のような経験を持っています。
- 自分自身がひきこもりだった
- 家族にひきこもりの人がいる
- 不登校や自殺、自傷の経験がある
スタッフは、自分の経験と重なる部分があれば、利用者に寄り添い、 一緒に考えながら、次に進むことをサポート します。
このような環境だからこそ、 自然と心のケアが行われ、お互いに成長していく場 になっています。
3. 「ふらっと」のコンセプトを大切に
「ふらっと」は、 利用者とスタッフが対等に関わり合いながら、一緒に居場所を作っていく場 です。
このコンセプトが自分に合わないと感じる方は、無理に「ふらっと」を利用する必要はありません。 ここが合わないと感じたら、自分に合った別の居場所を探してみることも大切です。
「ふらっと」は、 みんなで作る、みんなの居場所。
これからも、一緒に心地よい空間を育てていきましょう。
「ふらっと」の利用しおり
「ふらっと」は、ひきこもりの状態にある人のために、家以外の居場所を提供する場です。外に出てみたい、誰かとつながってみたいと思ったら、気軽に立ち寄ってみてください。
ただし、「ふらっと」は 医療機関でも福祉機関でもありません。躁状態での相談には対応できませんし、できないこともたくさんあります。
ここでは、 お互いを尊重しながら、安心して過ごせる居場所を一緒に作ること を大切にしています。そのために、いくつかのお願いがあります。
1. みんなが安心できる場所にするために
- ため口や気軽な話はOKですが、他人を傷つける言葉や、攻撃的な態度はやめましょう。
- 「ふらっと」のスタッフもまた、一緒に居場所を作る仲間です。悪意のある発言や一方的な非難は控えてください。
2. 相談や愚痴について
- 「ふらっと」のスタッフは、利用者の状況をなるべく把握し、包括的な支援を考えながら相談に乗ることもあります。
- しかし、「ふらっと」は利用者の愚痴を無制限に聞く場ではありません。心のゴミ箱になることが目的ではないことを理解してください。
- 対面での愚痴は構いませんが、電話やメールでの愚痴・攻撃的な内容には対応できません。
3. 「ふらっと」はみんなで作る居場所
- ここでは「支援する人・される人」という壁を作らず、対等な関係を大切にしています。
- それぞれが傷を抱えながらも、少しずつ前に進むための場所です。
- 一方的に自分の話だけを押し付けるのではなく、 お互いに心地よく過ごせる空間を一緒に作りましょう。
4. スタッフも限界があります
- これまでは「一時的なこと」と思いながら対応してきましたが、あまりに頻繁な攻撃的な言動や愚痴の押し付けが続くと、スタッフも疲れてしまいます。
- スタッフが機能しなくなると、「ふらっと」そのものを続けることが難しくなります。
5. みんなで「ふらっと」を育てていこう
「ふらっと」は、利用者とスタッフみんなで作る場所です。誰もが安心して過ごせるように、お互いを尊重しながら、より良い居場所を一緒に育てていきましょう!