「ふらっと」の利用に関する告知
居場所のジレンマ
これまで、「ふらっと」での若者会議では重い話題も含め、話すことで気持ちが楽になる場を提供してきました。しかし、先日ある出来事があり、これからの進め方について考えさせられる機会となりました。
若者会議は「何でも話せる」というテーマを掲げていますが、ある参加者が度を越した下ネタや露骨に性的な話を繰り返し、止めても止めても話し続けるという事態が発生しました。この参加者は、「自分の話を聞いてもらえない。他の場所でも同じように拒否された。世間が許せない」と悲しみを表明しました。しかし、その話を無理に聞かされた参加者たちは大きな不快感を覚え、不眠や悪夢を見るほどの精神的なダメージを受けました。
「ふらっと」はひきこもりの研究から生まれた場として、ひきこもりの背後にある真実や話を引き出すために、一般的な場所よりも広い受け止め窓口を持っています。また、ここは相談しづらい人たちが気楽に訪れることができる場所であり、スタッフもかつてひきこもりだった経験から、他の施設では話せなかったことも受け止めることが多いです。
しかし、それはひきこもりの問題を理解するためであり、そこで話す人、聞く人、お互いに尊重し合うことが前提です。
環境の工夫と利用者のアプローチ
「ふらっと」の設立当初の予想対象者は、自己主張がしづらい・できないひきこもり者であり、相談しづらく、自己否定的な感情を抱えている人たちでした。
ひきこもりについて罪悪感を持ち、自分の問題が分からず、他人に相談できずにいる人。ひきこもりに対して罪悪感がなく、自分の意見を積極的に表現し、いろんな場所で相談する人。そのニーズは異なります。
自己主張がしづらい・できないひきこもり者の居場所として、彼らが安心して自分を表現できる場を作るために、細かいことを気にせず気楽に試みできる環境を作ることが大切です。逆に、居場所を獲得するために自分の意見や感情を積極的に表現する傾向がある利用者に対しては、その面を押さえる必要があります。
自分はどちら?迷いと思う。(^^) 大丈夫。一緒に考えよ。まず、こころの重荷とこころのごみの違いを覚えて。
心の「重荷を下ろす」 VS. 心の「ごみを捨て場」
「ふらっと」は心の重荷を下ろす場であり、心のごみを捨てる場所ではありません。他人に心のごみを押し付ける場でもありません。ここは共に研究する場として、自分の気持ちを吐き出し、それを自分自身で見つめ直し、現在の自分を受け入れ、過去の自分を整理し、次の一歩を踏み出すための場所です。したがって、愚痴を言う際には他人を攻撃せず、一方的に感情を押し付けることのないようにしてください。
以上のことを踏まえ、居場所の利用者やスタッフを守るために、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
「ふらっと」スタッフ一同
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