君の暗い顔を照らしたくて
もっと笑った顔が見たくて
君の事が知りたくて
近寄るとすり抜けていく君は
まるで夜の影
誰にも隣に座ることのできない
君のベンチはいつも空いていない
足音が聞こえると去ってく姿は
まるで近所の猫
そうかと思えば今にも
口笛吹きだしそうに
口の端上げてる君は
やっぱり
どこかぼくと似ていて
だからかな こんなに知りたくなるんだ
等身大の自分で
ありのままで話せたら
どんなに楽しいかな
どんなに励ましあえるかな
どんなに笑いあえるかな
そんなことをつい思い描いてしまうんだ
一方通行な
この思いこそ
笑っておくれよ
友情に似つかない憧れを抱く、
ちっぽけなこのぼくの思いを。
棚田あお
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