広い会議室。きちっとスーツを着た人たちに混じり、この日[光希屋]を代表してプレゼンテーションをするという大役を買って出たK君は、やや緊張した面持ちで発表の順番を待っていた。その隣にはサポートとしてT君も座っている。24団体中22番目。審査会は午後1時から始まり、光希屋が呼ばれた時には4時を回っていた。K君は満を持したように椅子から立ち上がりマイクの前に立った。8人の審査員の視線が注がれる。応援に駆けつけた5人のメンバーも後ろの傍聴席から祈るような気持ちで見守っていた。僕の心臓もドキドキしていた。
K君は何度も推敲を重ねて練り上げた原稿をまるでNHKのアナウンサーのように気品漂う落ち着いた口調で淡々と読み上げた。時間も計ったように制限タイムの5分ジャストで収めた。一同胸をなでおろし拍手を送った。
その後の質疑応答もなんとかクリアし、無事われわれの元へ帰還したK君と、発言機会こそなかったものの事前に提出する書類を作成するため奔走してくれた裏の立役者T君。2人はいつもより大きく輝いて見えた。
その後、この日集まった男女7人(夏物語?)打ち上げ的な感じで近くのガストへ。ビールではなくおいしい水で乾杯し、緊張から解放されるとみんな急に思い出したように空腹感が湧いてきた。僕はもはやお家芸ともいえる腹痛に見舞われほとんど食べることができなかったが、大仕事を成し終えた2人は相当カロリーを消費したのか旺盛な食欲を見せた。
「今日はおごりだ」と宣言したはずのR氏はそれを見て慌てて一人千円以内という条件を付けた。レジで支払いをするR氏の背中はいつもより心なしか小さく見えた。
審査結果の発表は後日。さてどうなるだろう。
最後に個人的な感想を。 もし助成金が貰えたらもちろん嬉しいことだけど、まずは結果どうあれ、このプレゼンに向けて色々話し合い準備したことや、本番の舞台に立って話しきったという経験自体が確かな財産になったのではないかと思いました。(何もしてない立場で無責任に偉そうに言うとりますが)
とりあえず、みなさんお疲れさまでした!
気まぐれメンバーA
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