第10回「孤立・孤独を防ぎ社会的つながりを構築するには」研修会は、ひきこもり支援「これからこのような研修会があればいいなあ!」と、みんなと一緒にに考えてみました。
第10回オンデマンド参加 https://forms.gle/pzvNEQ4x1zWiBMpV8
第10回研修会のアンケートにご協力をお願いいたします。 https://forms.gle/q1VewLodxYZ3DKtp6
当日参加: 16人(ロザリン含め)
一般 2人
関係機関 民間 1人
関係機関 行政 2人
大学関係 4人
当事者・家族 7人
皆さんが話したことを抜粋し、解釈を加え、疑問点やヒントなどそのまま黒板に書き込みしてみました。
「これから」というのは、振り返りと近いかもしれませんですね。(笑)
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これから、どういうところを絞って話したいか?
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保健師:当事者の方の持ってることとか経験とか親 御さんの思いとか
引きこもりの時期の思いを辛くさせる 苦しくさせてるのはなんかこう日本の文化
というか 価値観というか それから私たちの中にそういうものの中で
刻み込まれてる 自然のなんていうか悪気もない
疑問も持たない思いのようなそういうもの もあるんだなってこうちょっと感じました
で すごくこう今日は波の話とか
ムラの話 波とムラはまた違うんだろうけれども、私は
ちょっとショッキングだったのは ロザリンさんが ムラをカラフルって言ったんです。
一般:当事者のこれから進む方向性、支援者の専門性・問題解決経験の共有、地域の一員としてひきこもり当事者とその家族とどう接すればいいのか、ヒントをいただきたい。
私が今感じてるのは
①少なくとも拒否をしない。あるいは
②避けてそこを通らない 。あるいは
③笑顔が笑顔だったり。あるいは
④おはようとかさりげなく声をかけるとか。 そんなことでいいの
か。あるいは
⑤そういうお母さんやお父さんや に触れた時に、 さりげない
ことでいいのか、ちょっと 入り込んで声をかけることがいいのか。
その辺のところが本当によくわかってませんので 。
具体的なこととか学んでほしいっていうかできれば、
地域の 一員として変わってほしいとか。
そういう具体例とか、ご経験者の中からお話が伺え たらいいかな、
というふうに今思ってるところです。
親:こどものひきこもりにつして何とかしようとヒントをもらうために研修会に参加した。
皆さんのお話 がちょっと
話題が豊富なもので [笑い]ついていくのがやっと。
何かヒントがないかなと思っ て参加させてもらってたのは本命でして
ただ 結局これといったこれがこれやりゃいい
なっていうのがまあないかなっていうのが 一つ良かった
いろんな方たちで当事者の方 含めての
会なもんですから 支援者がうんうん唸ってこうだよねこうだよ
ねって言ってるだけじゃなくて 皆さん含めての会なもんですから
こういう会を開くことによって 救われる人が
救われる場合もあるのかなと思いながら聞い てました。
なかなか 取り扱うテーマとかっていうところを考えてるんですけど
なかなかやっぱり 全然よくわかってないなかったな、というのが分かったもんです。
教員:科学技術をつかって、支援のフローチャートを作る
小学生の子供が学校に行かないってなった
時に その解決策が学校に行くしかないっていう
の がちょっと 辛い
義務教育ぐらいまでは学校しかないって いう
ところの何か解決策みたいなのがないのか
きこもってる本人も
どこに相談し誰にどこに相談したらいいの かわかんなくて、親御さんもどこの誰に
相談したらいいかわかんないっていう ところもあるので なんかそれうまくこう
フローチャートみたい、 あなたの悩みはここに相談できますみたい
な風に その今ある行政サービスの中でとか今ある
社会資源の中で なんかそういうのをうまく今のこの科学
技術を使ってできないものかなって思った。
引きこもりの方も年を経るごとに必要に なってくる
支援とかっていうのも変わってくると思う ので、 それを全部多分今本人とか家族の努力だけ
で 探したりしなきゃいけないってなっている ところをもうちょっと変えられないかな。
保健師:公的機関だけではなく、当事者目線の情報が大切
載せてる情報が当事者目線だといいじゃ ないですか。
そういうフローチャートって今までだと 公的機関が表現してるから
がっかりする場合も心配なこと。どっちのしても
がっかりする方出るけども当事者目線での 情報提供っていうかここはこういう
支援がありますよとかこういう人に会って ますよとかをちょっと中心にしたら
親:支援のメニューが あんまり多分
数も少なくてどんなものがあるかっていう のがそれこそネットで個人で調べるしか
なくてわかんなくて それが 相談するときに困ってて
支援する側で多分行政の方に相談すると 多分縦割りでうちはこのここっていう風に
こうなんか制度上無理なのかもしれないん ですけどやっぱそこを超えてこう
うちはこういうメニューがあってここまで はできるよとかそういうのはやっぱり
支援する方がたせっかく集まってる場所な んでその辺をメニューを洗い出して、できる
範囲 とか新しいメニュー作んなきゃいけないと かっていう多分場所になってくれればいい
なーなんて思ってました
当事者A:次の研修会にはもうちょっと 成長した後の状態を話したいと思います
当事者B:ふらっと以外に正直に話せた記憶があまりなくて、どう支援してくれる人ともっとつながりをもってお話しできたら良かったのか、考えるときがあって
支援機関の方々のお話聞くのがなかなかない機会で、すごく勉強になってて。それで
自分が 支援機関とかいろいろ 精神科とか行ったところがあるんですけど
その中でなんか自分がどういう風にもっと ちゃんと伝えれたら良かったのかなとか…何
だろう あまりふらっと以外に
正直に話せた記憶があまりなくて
なんて言うんだろう自分の悩みがわかって なかったところが大きいんですけど
なんかどう支援 してくれる人ともっと
何だろうな つながりを持って
お話できたら良かったのかなっていうのは ちょっと考える時があって
すごい抽象的なんですけど もっといろんななんだろう事例とかこう
いうことあったよとか教えていただけると 当事者的にもすごく 助かります
学生:当事者が抱えてる気持ち求め てるものと親御さんがもうお子さんに対し
てこうしてほしいとかその求めてるものが 違うん
不登校の子が 学校に行きたくないという時
それなりのその学校に行く ということへのストレスとか苦しみとか、
でも家にいることにずっと家にいることに 対しての苦しみとかもそれもあるじゃない
ですか親 御さんって結構学校に行かせたがるじゃないですか。
それってその子の苦しみ辛さがあるのにも
関わらず学校に行けば解決すると思っていて、 それは何でなんだろう
学校に行けば表面上は問題がなくなると 思っているところがあると思う
当事者C: 学校に行く途中で道が間違えた。行きたい気持ちと
学校から離れたい気持ちとどっちも 持ってて。
行きたくないから、意識して間違ってたのか。
も何回もそれ繰り返してるうちに(なんか方向音痴な のか)
学校にたどり着かなくて。
ある時なんか学校の先生が途中まで迎えに来てって
それでそれで私も逃げられないって、それで一緒に学校まで
行ったりしてくれたことがあった。
親B: (これからの研修会にも)参加したい です 参加したいもっといっぱい喋りたいです。
どのような内容を自分はしゃべる内容はいいんですけど
なんか羨ましいのは ズームなんでこれが終わった後にもきっと
喋ってるなと思って めちゃくちゃ 羨ましいです。
当事者C:[笑い] 親Bさん秋田に来てください
当事者D:当事者Cと似てて 助けて欲しいここから抜け出させて欲しいでも
自分の多分、考え方が どんどんどんどん一人になっていくことで
どんどん狭くなっていく感じがあって どんどん自分の頭の中の
妄想、例えばここから離れたらいいんじゃ ないか
ここから遠くの学校に行ったらいいんじゃない かっていうのを
どんどんどんどん自分の中で私は膨らませていってしまって。
図1:2023.3.10 抽出語の共起ネット(KHCoder分析)
図2:2023.3.10 抽出語の階層分析(KHCoder分析)
図3:会場からの風景
エピソード
あこ:おくやまさん 久しぶりです おくやまさん。ひさしぶりです。ちょうしどうですか。
おくやま:まずまずですよ
あこ:出てくれてありがとうございます。
おくやま:【笑い】
感想
価値観の変化
みか:
ふらっとに来てから、「波」というものは、普通なんだ、と初めて知った。
波っていう価値観の変化は、すごく、それが変化の中で大きかったかも。
保健師:当事者の方の持ってることとか経験とか親 御さんの思いとか
日常のこととか色々聞けてすごく勉強になっていました。
今まで当事者のこと、支援のこと、支援者の感じていることや悩み、家族の生活や気持ち等、
生の声で、遠慮しがちなところもありますが心を開いて語り合うことが続けられていたと思います。
この三者が一堂に会して、ひとつの場(研修会)に居られることって、なかなか無いと思いますし、
とても貴重な有意義な時間かなと思います。
欲を言えば、家族の方々のお話をもう少しお聞きしたいなと思いますが、
それは、家族の方が、話してみようかな、話したいなと思った時を待つことが、
大事かもしれないなと思っています。
アコ:
2月の研修会で、小学校、中学校、高校は4月入学、3月卒業と切れ目なく続くということが話題になりました。自分の将来を考える時間、余裕がないなと話題になったような?
先日、現役の教諭の方に、この話題を話してみました。学校生活の多くは次の段階へ進むため、中学生、高校生ならば受験のための時間が多いのでは?というような話をしました。
自分の将来の夢、目標を考える?思い描けるような時間があれば、いいなと思います。
それは、中学校に入る前、高校へ入る前、在学中でも休んで考える時間が、始めからあればいいなと思います。15歳で中学卒業、18歳で高校卒業にこだわらず、学べる?生きていく道もあるということが、子供、親、先生、社会に浸透すれば、生きずらさも軽減するのではと思いました。
常々、知りたかった、学校で不登校に関しての研修会は無いようでした。学校の問題の一つとして、不登校はあるかもしれませんが。
保健師:
実は、きょう、私の変化(気持ちだけではありますが)を実感したのでお知らせします。
きょう、保健所に引きこもりに関する電話相談があって、
私は違う電話に対応中だったので、つながりはしなかったのですが、
娘さん(〇〇代からひきこもり、今〇〇代だそうです)のことで親御さんから相談がありました。
以前なら、正直言って、苦手意識が先立って、積極的な姿勢にはなれなかったと思いますが、
今は、私がお話をお聞きしたい、相談を受けさせてもらいたいと本気で思っています。
なんといっても、ふらっとという強い味方、相談先の存在を実感しているので、
ちょっと気持ちが大きくなっているかもしれないです。
他県でも、距離があっても、信頼できて、そこで誰が、どのような気持ちで、
どういう支援を行っているのかわかっている支援機関があると、とても心強いなあと実感です。
その時に、すぐに問題解決できるような支援ではなくても、
丁寧にお話を伺って、まずはご家族と信頼関係をつくり、
ご本人とも会えて、お話できるようになればいいんだよなあと、
地道に根気よく、ご家族にご本人に寄り添わせていただいて支援させてほしいなと思っています。ささやかな私の変化でした。
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令和4年度 「孤立・孤独を防ぎ社会的つながりを構築するには」研修会 最終回!
2023年3月15日(水)
午後2時~4時
会場: 秋田大学地方創生センター2号館 2階大セミナー室
https://forms.gle/F2WVRyPkcxS3ZiL1A