2019年の9月に、
高塚雄介先生から 新しい本 【ひきこもりの理解と支援】
に一部を執筆の依頼がありました。本は今月に無事に出版できました。
執筆になった経緯
「ロザリンさんにも外国人から見た日本のひきこもりをどのように考えるか、ご自分がひきこもり
支援にどのように関わっており、どのような成果をあげているのかなどを自由に書いて
みてもらえませんか。」
え〜と、私は何を書けばいいんだろう?と高塚先生に再度確認。
「ロザリンさんにお書きいただきたいのは、文化や風習の異なるマレーシアから見た日本
のひきこもりをどのようにとらえているのか、研究を通して見えてきたのはどういうこ
となのか、あえてひきこもり支援組織を作り活動をしてみて感じていることがあるのか
などをお書きいただきたいと思っています。ただこれはこちらの希望でして、ロザリン
さんがお書きになりたいことがあれば、それで構いません。テーマもおまかせします。」
わかった。頑張ってみます。
何かを書いていいのかを考えながら、だらだらで12月になっても何も書けなかった。
締め切りが近づいて焦って、
秋田親の会ばっけーの会の妹尾夫婦に「妹尾さんなら、何を読みたいの?」
妹尾夫婦は真面目に私が書いたものを添削しながら、
どの内容がいいのか、一緒に考えてくれました。
その時は日本語の特訓コースを受けましたね。(^^)
その後も教室の平山さんに文章がわかりにくいと、指摘されて
まただいぶん日本語の訂正を兼ねて文書を読みやすくように直してもらいました。
おかげさまで、
第9章の ひきこもりの支援 研究と実践の循環 ができました。
「ふらっと」のことを書かれています。ちょぴっと告白~
文章はすべて「である」調、本の印象は私にとって少々固いと感じています。
本を読んでみて、
自分の書き方はほかの執筆者と違うと感じていますが、
それぞれのスタイルがあって、あまり違和感がなかった。
序章を書いてくれた影山先生のSさんの話は面白かった。
高塚先生の「あらためてひきこもりを考える」は、
色々考えさせられた。
興味があったら、ぜひ読んでみてくださいね。
このブログを読んでくれる人が限定ですが、
15%割引チラシを添付しますね。
※このチラシはあくまで内々用ですので,不特定多数の方が利用するSNSなどへアップすることはご遠慮ください。
※あと、高塚先生からのメッセージもおまけにつけています。
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INSIGHT
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高塚先生からのメッセージ
執筆にご協力をいただいた先生方の書籍がようやく発刊となります。一昨年のひきこも
りを巡るとされたいくつかの事件から構想され、一年半を費やして発刊となりました。
この本は私が前書きに書いておきましたが、必ずしもひきこもりへの認識や対応につい
て同じ視点に立って書かれてはいません。各執筆者の経験と視点に元づぃて書かれてい
ます。専門書の常からするとある考え方を示し、その根拠となるものや、反対となる考
え方を列挙するといった内容構成が行われるというものが多く、いささか外れている本
であるのかもしれません。専門書を発刊することを社是とする遠見書房さんの立場から
するといささか出版に対しては躊躇されるところもあったように聞き及んでいます。し
かし、ひきこもりに対する認識や対応にはかなり違いが存在していることも事実です。
現象を示しているにすぎないひきこもりに関するエビデンスははっきりしません。20
歳のひきこもりと70歳のひきこもりが果たして同じであると捕えていいのかという検
証もありません。就職氷河期がひきこもりをもたらしたと考え、その対応こそがひきこ
もりを減少させることになると考える公的機関も多く、自立できない若者がひきこもり
になりやすいとして、自立をさせるようにすることがひきこもり対策の柱として考える
人たちも沢山います。この本が提示した内容について、専門家はもとより当事者や家族
がどのように考えられるかを問いかける内容にしてみました。批判も多く出されること
も予想されます。
近い内に執筆者の先生方と一緒にラインで討論会を開き、一般から広く意見をいただく
機会を作りたいとも考えています。最近中央教育審議会の分科会の提言を受けて、文部
科学省では「社会教育士」という資格を作り、核年代の問題に対応することが決まりま
した。今回の本の構成の中にもその必要性を示唆する内容が書かれています。いろいろ
とありがとうございました。ぜひ周囲の方に購読されるようご周知ください。高塚雄介