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Tuesday, October 10, 2023

鏡のこころ

 君の暗い顔を照らしたくて


もっと笑った顔が見たくて

君の事が知りたくて

近寄るとすり抜けていく君は

まるで夜の影



誰にも隣に座ることのできない

君のベンチはいつも空いていない

足音が聞こえると去ってく姿は

まるで近所の猫



そうかと思えば今にも

口笛吹きだしそうに

口の端上げてる君は

やっぱり

どこかぼくと似ていて

だからかな こんなに知りたくなるんだ



等身大の自分で

ありのままで話せたら

どんなに楽しいかな

どんなに励ましあえるかな

どんなに笑いあえるかな

そんなことをつい思い描いてしまうんだ



一方通行な

この思いこそ

笑っておくれよ

友情に似つかない憧れを抱く、

ちっぽけなこのぼくの思いを。




棚田あお
(ふらっとで、初めて利用者の皆さんに出会った時の頃を思い出して、
みんなと仲良くなりたいけど
近づけない、近づくのが怖い、そんな自分の複雑な思いを描いてみました。)







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